隅田川にちかいところなのですが、
水を感じるような流れを感じる場ではなく、
カチっとした場です。
それは、平将門とヤマトタケルノミコトの力の
抑制の場、とも感じます。
扉の前の木が象徴的。
珍しい方がいらっしゃるなあ。
豊玉姫神(トヨタマヒメ)は、出産する際に
本来の姿である、ワニの姿を見られたことから
恥と感じ、また約束を違えた夫を恨んで海へ帰った方。
安産の神様、ということなんですが、
海を生活の拠点とする海の民と、
山を生活の拠点とする山の民、
玉の産地であるイズモの民の結婚を連想させる方です。
埋められているという平将門公の胴も
こちらのヒメも、ヤマトではない側の記憶です。
また、白鳥になって妙見(北極星)に向かって飛び立ったという
ヤマトタケルノミコトも、実はちょっとヤマトの中枢からは
疎んじられていたんじゃないかな、と思っているのです。
こちらは、埋め立て用の土を得るため鳥越の山を崩され、
また敷地もかなり江戸幕府に取られたということもあるのですが
本殿には、徳川家康公を祀っています。
コンプレックスというか、それが見事に昇華しています。
こちらは福寿神社です。お稲荷さん。
一緒に天神さまと大黒さん、恵比寿さんもいらっしゃいます。
この神社のなかでは、わかりやすいので、ほっとします。
鳥居に近く、祓いのお役目もあるようです。
鳥越神社 東京都神社庁のページ