知ってはいるけれど、なかなか、おでかけしないというのが植物園かもしれません。
でも、おでかけ、というアクティブなものではなく、なんとなくぼんやりしたいなあ、という時はぜひ、植物園にいきましょう。
もちろん、アロマ占星術、精油を扱うと「ああ、この植物がコレになるのね~」という実感がわきます。
実物にまさる情報量はないのよ、という事を以前に記事にも書いた気がします。
→ https://divinus-jp.com/archives/61417
こちらも高崎市の市内からちょっと(ちょっと?)離れた場所にあって、まるまるひと山が植物園という壮大なところです。
入り口って、門とかチケット売り場はどこでしょ。
森の中です。
普通に山です。
山のなかで迷子になってしまったのか、ちょっと心配になったけれど、こちらでいいみたいです。
そういえば、ここは植物園とは書かれていなかったと思い出す看板。
いい香りのヒノキも染料として使うことができるし、しかも使う部分によって(さらに染め方によって)色のでかたが違うんだね。
展示室は撮影禁止でした。
でも、冠位十二階の色や、延喜式の染色をみることができますし、なにより日本の色の繊細さ、豊かさは素晴らしいです。
いただいた案内。こんな感じの色で包まれます。
(いただいたパンフレットから)
令和の即位式に際して、天皇陛下がお召しになった黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)は、写真などでみると鈍い黄色に見えます。
でも、その色には緑が潜んでいて、これが輝くような色になっているんだなあ。これもいただいたチラシから。
(こちらもいただいたパンフレットから)
ここは染色工芸館があって、染色の体験ができます。
この日もちょうどワークショップをやっていらっしゃいました。
ちょうど夏休みでもあり、あの駐車場のスカッとした感じとはうってかわって、どこからこの方々たちがいらしたの?の人数でした。
ワークショップをやっている実習室の前にたくさんのアイがありました。
ここから園内は歴史をおってどんな染料となった植物があるのかを見てまわる事ができます。
最初は「飛鳥・奈良の道」
染料は弥生時代に始まり、蚕を飼うようになりその布を染めることが始まります。
その時代にもこのアイはあったそうです。
そういえば、この高崎の地は、明治時代の養蚕で有名で近くに世界遺産の富岡製糸場がありますし、
大河ドラマ「青天を衝け」で青年時代の渋沢栄一が養蚕や米などとともに「藍」を栽培し、藍染の原料となる「藍玉(あいだま)」を血洗島(深谷市)で製造し、上州(群馬)や信州(長野)に売りに歩いて旅していました。
そういった歴史があるからこそ、この地に染料植物園があるのもわかります。
ベニバナが咲き始めていました。
金より高価だったといわれるベニです。
「平安・鎌倉の道」「室町・江戸の道」「現代の道」と続きます。地図は、園内のマップからいただきました。
外が結構、暑かったのでむしろ、室温がコントロールされている温室は気持ちがいい。
気持ちがいい水音だったので動画で。
リネンとして布にもなり、油もとれる。そしてお花もかわいい(笑
富岡製糸場 https://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/
高崎市染料植物園 https://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2017082200011/
高崎市染料植物園 Xのアカウントもありました @takasakisenryou https://twitter.com/takasakisenryou