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熱田神宮の剣

熱田神宮は、
三種の神器のうちの、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)または、草薙の剣(くさなぎのつるぎ)と言われる剣の鎮座される神社です。
三種の神器とは、伊勢神宮の八咫鏡(やたのかがみ)、
皇居のなかにある賢所(かしこどころ)の八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、
熱田神宮の草薙の剣(くさなぎのつるぎ)の三つ。

でも、熱田「神宮」となったのは明治元年。
それまでは三宮(さんのみや)という、
大切な三種の神器のご神体があるのに、社格として低い神社でした。
低すぎます。

だいたい、草薙の剣って、どこにあるんでしょう?
今上の天皇陛下(この記事がアップされた当時。現在の上皇陛下)が、伊勢神宮に参拝されたときに、陛下と一緒に移動しました。
剣璽(けんじ)ご動座(どうざ)されています。
kenjidousa

剣は、草薙の剣。璽は、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)のことです。
この時は、かなり驚きました。
侍従がふたつの箱をもって従っており、その中には勾玉と剣が入っていると聞きました。
だって、ご神体が新幹線に乗るなんて。
映像とはいえ、見る事ができるなんて。
どうも、その時に移動された剣は、形しろ(かたしろ)だとのこと。
本体は、熱田神宮にある、とされています。
形しろといっても、単にレプリカでは、ありません。

調べると、勾玉は、賢所にあるものが、ご神体らしいです。
さらに鏡については、もともと天皇とともにあったもの。
でも、神威が強いので、宮中からでられて、
鎮座される土地をさがして、今の伊勢に至ったという伊勢神宮の成り立ちがあります。
だから、陛下とともに伊勢へ移動されるのは、おかしいし、
伊勢の地で、形しろとはいえ同じ鏡をあわせるのは、よくないとなんとなく思います。
だから、陛下と移動されたのは、剣と勾玉。

話がそれました。

では、熱田神宮にあるという剣は、存在してるのか、ともう一度考えます。
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剣は、最初は出雲で須佐之男命(すさのおのみこと)が、ヤマタノオロチを退治した時に
オロチの尾から出てきて、それを天照大御神(あまてらすおおみかみ)に差し上げたもの。
それが、神威を畏れて、鏡とともに宮中から外にでて、
伊勢の斎宮の倭姫から、日本武尊に渡ったもの。
天津神・国津神(あまつかみ・くにつかみ)、出雲・伊勢・大和を結びつける剣。
しかし、壇ノ浦の戦いで、安徳天皇と平家とともに海に沈んだ、と聞いた事があります。
もしくは、その海に沈んだのは、別の剣だったとも書かれていたりします。
調べてみたら、この剣はもっと災難にあっていました。
天智天皇の時代には、盗難にあっていて、その形しろ、レプリカをつくっているし、
中世には、熱田神宮が火事にあって、剣をこの八剣宮に避難させています。
さらに、第二次大戦でも、戦火にあったり、岐阜へ疎開されれいます。

で、この正門の近くにある、別宮 八剣宮。感じは、伊勢神宮。
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もしかしたら、剣は、多くの形しろがつくられているのではないか、と思いました。
盗まれたり、沈んだり、火事にあったり、けっこうな災難にあっているのだし
古代の剣が、まんま残っていると思えません。
いつか、大神社展でみた七支刀がうっすらと、文字が読めた事を思い出します。
でも、だからこそ、剣のチカラをうつした形しろ、レプリカを、
いくつもつくっているんだよ、という意味でもある「八」じゃないのかな、と考えました。
だからこそ、今も、こちらでは本宮に準じた祭祀が行われている、とのこと。
本宮の次に大切な場所。
それが、正門近くに、まるで、ここですよ、といわんばかりの場所にあるのも、おもしろいです。
まるで、レジを壊していく泥棒の用心のために、
あえて小額の小銭をレジにいれたままにしてあけておくような。

国宝 大神社展の記事は、こちら。

しかも、守っているのは、地元感たっぷりの上知我麻(かみちかま)神社。
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ここには、大国主と事代主もいらっしゃる。大黒と恵比寿です。
えびす様は、大漁のめぐみの神さま。
剣の意味するパワーとは、全く別の、古い、でも、実際の「ご利益」がある神さま。
もともと、古代、この熱田神宮の地は、海につきでた岬にありました。
だから、海からの恵みであるえびす講が、いまもこの神社で盛大に行われています。
地元の有力者に、伊勢、ヤマトのパワーを守ってもらっている、のかもしれません。

上(かみ)があるんなら、下(しも)もある。
本宮近くにあるのが、下知我麻(しもちかま)神社。

もともと、この二つは、別の場所にあったそうです。それが星宮社。
ご祭神は、天津甕星(あまつみかほし)・・・のミコトではなく、星。
別名は、天香香背男神(あまのかがせお)とされて、ヤマトに抵抗した神、とされている。
こちらの記事で、
大甕神社の甕星神社の、天香香背男神のお社に伺っています。
茨城の神様、こんなところに、いらっしゃるなんて。スゴい。

星が神さま、という事は、北極星を頼りに航海した海の民を連想させる。
昔の船は、今の自動車にあたるようで、
下知我麻神社では、自動車のお祓いをされています。
(TOYOTA自動車本社も近い。)
ヤマトに抵抗した海洋民族の聖地。
で、この二つの神社の元宮にあたる、星宮社も、別の古代の岬に建っています。

もっとも、ヤマトタケルノミコトは、亡くなったあと白鳥となって、
北極星に向かって飛び立ったという伝説が千葉神社の公式ページにありました。
地元の神さまとヤマトのヒーローのヤマトタケルノミコトを結びつけるのは、星。

北極星に向かって飛び立ったという伝説を書いた鳥越神社の記事は、こちら。

一方、天津神と国津神(あまつかみ)(くにつかみ)、
出雲・伊勢・大和を結びつけるのは、剣。
さらに、熱田と、当時の中央集権とのつながりを示すものになっているとも思います。

で、剣がこの地に、あるとしても、
剣はなぜ、この尾張に残ったのでしょうか。
本来ならヤマトの英雄から、当時の天皇の手に戻るべきではないのか、と思います。
そして、超人的な活躍をして東征をなしたヤマトタケルノミコトが、
伊吹山の神と戦って、「亡くなってしまって」
この地方の御后さまがおられたために、剣がこの熱田に残った、とも言えるのです。
また、一方、この土地は東征をすすめていたヤマトとしても、重要な場所だったはず。
それは、海から東に進むには、
星宮社をもつような、航海技術をもった海の民の協力が必要だったと思われます。
そしてその後も、形しろは作られたとしても、この熱田の地からは剣は動かなかった、と。

また、一方、神宮という社格になったのも、明治に入ってから。
明治政府というか明治天皇のされる事の、なんと奥深いことかと思います。
このあたり、考えだすと、いろいろ考えてしまいます。

神紋は、桐と笹。伊勢神宮とも天皇陛下のご紋とも違います。
また、神宮というわりには、境内に小さなお社が多く、
境内のエネルギーも統一されていません。
ある意味ごちゃっとした、地元っぽいエネルギーも多い境内になっています。
これも、地元をかなり意識したつくりなのかもしれません。

本宮。
拝殿の外側は、観光客で大騒ぎ。でも、御垣内(みかきうち)の中は別世界。
やっぱり、伊勢神宮かあ、と思っていました。
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本宮裏。
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本宮裏の一之御前(いちのみさき)神社と、その周辺のこころの小路は、コワい位のパワー。
このあたりは、2012年年末に一般公開されたようです。
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本宮に至るまでの、アチコチにあったパワーとは全く違う大きさ。
熱田神宮のキモは、この本宮の玉垣のなかと、
一之御前神社と、こころの小路。

ご祭神については、境内でもらった地図には、熱田大神の荒魂(アラミタマ)とあり
公式サイトでは、天照大神の荒魂(アラミタマ)とあります。
同じものとされているので、違っているという事ではないのですが、
私は熱田大神の荒魂の方が、しっくりしました。

公式ページでも、熱田大神がご祭神であり、相殿神として天照大神とあります。
相殿神には、日本武尊のこの地方の御后さまと、地元の神さまもおられます。
熱田のこの地を聖地とする尾張の国造・乎止与命(おとよのみこと)の
女(むすめ)の宮簀媛命(みやすひめのみこと)が、
尾張氏の聖地だった熱田の地に、剣を持ってこられたのが
熱田神宮の起源とされています。
その前の最初に、剣があったのは、氷上姉子(ひかみあねご)神社とされています。
「ひかみあねご」は、もともと火、もしくは日、と考えられていて
火か日への信仰の場所だったようです。
火は製鉄技術、熱田大神。日は農耕、天照大神。
両方兼ねているのが「みかみあねご」

熱田神宮の公式ページをみると、
創建は氷上姉子神社より、熱田神宮の方が古いようです。
最初に剣があった神社の方が、新しい。不思議。

これについては、もともと氷上姉子神社は、
尾張国造の乎止与命(おとよのみこと)の館があった場所だったそうです。
剣を熱田に移したあとに、その館跡を神社とした、という事かな、と考えました。

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本宮の裏のパワーは、今はわかりません。
古墳のようだけど、おだやかな感じがない。
石上神宮の剣の貯蔵庫とも、少し似ている感じ。
戦争中は防空壕としても使われたとも聞いたけど、
そこにあったのは穏やかではないモノのようす。
実際に、第二次大戦の名古屋の5月16日の空襲前に、
ご神体をこの防空壕におうつししているそうです。
その時の記憶が生々しいのかもしれません。

石上神宮のサイトは、こちら。

そして、清水社。
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立て札によると、熱田大神が楊貴妃となったという言い伝えがあるそうです。
うーん、楊貴妃?と思いつつ、
ちょっと人工的な泉は、人気のスポットになっています。
ふと思うのは、本宮の千木(ちぎ)が内そぎだったこと。
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神さまに性別はあまりないし、千木の内そぎは、必ず女性神とは限らないけど、
本宮の方で強く感じるのは、女性かもしれません。
剣を継承した乎止与命(おとよのみこと)の女(むすめ)の
宮簀媛命(みやすひめのみこと)かも。

伊勢神宮の繊細な波動をもっていながらも、戦いの、ものものしい気配もあります。
古代の岬にたつ海の民たちの聖地に、尾張の国司という豪族と
ヤマトの中央集権が結びついた場所なのかもしれません。

熱田神宮


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*この記事を書いた人について
 辰巳(たつみ)
 聖地を巡礼する占い師。西洋占星術とタロットを使います。
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