隅田川の東側は、
小さな影が、いまもいくつもできる形のないモノが、まだいる場所ですが、
山手線と隅田川の西のあたりも、多くのモノがいる場所です。
下町のモノたちについては、墨東地霊散歩がおもしろいです。
りっぱな字だなあ、と思ったのですが、菅原道真公の筆によるものだそうです。
小野 篁(おののたかむら)という実在の人物が、ご祭神。
相殿として、これも実在の人物で、
菅原道真(すがわら みちざね)、つまり、天神さまを
おまつりしています。
お二方とも、いわゆる「頭のいいヒト」で、詩歌に優れた方なので、
こちらは学業、芸能の信仰があります。
その昔、今よりも「言霊(ことだま)」がとても、大切にされていて
詩歌で、国家の安定や自然の美しさをたたえることで
実際に、政治が安定したり、自然災害がなくなると考えられていて
詩歌に優れた者は、政治の中枢に深く関わっていました。
というより、小野 篁公もかなり、アヤシイ、おもしろい人物。
井戸を使って地獄と行き来したり、天皇の命令を無視して左遷されたり。
こちらの地は、江戸時代に移られたとの事ですが、
この地にある、「地霊」とよばれる力に誘われたようです。
本殿前は、9月23日の雅楽の夕べの準備で舞台がしつらえてありました。
ああ、おもしろい方だ。アタマもいいし、芸能もお好きのようです。
お祭りも盛大でしょう。
学問、芸事、文章、詩歌の祈願は、おすすめ。