参道の真ん中に、この根入り杉。
こう目立つ場所に、しかも、本殿のまん前に「ご神木」
コレに、だまされては、いけません(笑)
後ろの神楽殿もそうなのですが、この「ご神木」は、
七不思議というエピソードもついて、本殿を隠していると思います。
上社本宮、あるいは前宮で感じたように、
本来、ここにおられるのは、コワい方。
それを、私たちが「扱いやすく」するために、「コワくない」ようにするために、
あるいは、慰撫(いぶ)して、ご利益をいただくために、
丁寧にコワさを目立たなくして、
洗練された形を目指した結果が、境内の配置ではないかと思います。
この杉自体は、とてもよい感じです。
だましているつもりはないんだよ、とか。
本殿のなかには、左右に御宝殿。
その真ん中に、大きな木があります。
ホントのご神木は、これじゃないかな。
実は、この時は工事をしていて
本殿のなかにブルーシートがかかっていて見えなかったのですが、
確かに、こういった配置になっています。
そして、ここも御宝殿が、とても重要。
上社前宮の内御玉殿の記事
上社本宮の御宝殿の記事
下社春宮の御宝殿について、それぞれ書きました。
こうしてみると、仏教の秘仏の前におられる
お前立ちの仏さまのお役目にも通じるものがあるようです。
ここにお賽銭箱があって、ご祈祷されている方もおられました。
京都の八坂神社もよく似た配置になっていました。
八坂神社も、神楽殿がすごく目立っていますが、
本殿のウラにまわると、
その本殿におられる方は、ホントはコワい方だと感じました。
神楽殿の注連縄(しめなわ)
出雲大社にも、こんな大きな注連縄がありました。
ああ、そうだ。このタケミナカタノカミは、
もともと出雲におられた方だったと、あらためて思い出します。
諏訪大社 ウェブサイト
御柱祭 ウェブサイト
諏訪大社については、八ヶ岳原人さんのサイト がとても詳しく書かれていました。