通称を、日本第一熊野十二社権現宮(ニホンダイイチクマノジュウニシャゴンゲングウ)と申し上げます。
ご由緒によると、役 小角(えんのおづの)(えんのおづぬ)が伊豆に流刑になったとき、そのお弟子さんのなかで、特にすぐれた弟子がご神宝をもって、この近くの児島にやってきて、この地に熊野を再現したことから始まったそうです。修験道の開祖の役小角のエラいお弟子さんが、ここに熊野の神さまをこちらに、持ってきた、勧請したってことかな。
熊野には中心となるお宮が3つあります。熊野本宮、熊野新宮、熊野那智宮です。
この岡山の児島では、この熊野十二社が、熊野本宮。近くの木見という場所にある諸興寺を熊野新宮、由加山にある由加神宮を熊野那智宮として、熊野三山になぞらえたとのことです。
このうち、諸興寺は現在は廃寺となっています。この地も隣に、五流尊瀧院という修験道の聖地があり、もともとの熊野もそうですが、神社とお寺という区別はまったくありません。
おそらく、明治の廃仏毀釈、修験道廃止の時は、熾烈なものがあったのだと想像され、かつての大きな伽藍のあとは、今は、想像するしかありません。
工事中のためか、お留守感あり。もともと修験道あっての神社なのかもしれません。
ただ、熊野本宮にはとても似ているかも。
なんだろう、今は人はそれほどいないんだけど、人のエネルギーが多くて、雑多な感じがします。単に人の多さじゃなく、なんかこの雑多な感じがクリアになっていれば、よい所なんだろうな、と思います。
紀伊の熊野本宮は拝殿から拝するのですが、ここは直前まで行けて、しかも、本殿のうしろに見学のための足場が組んであって、工事のようすをうかがうことができます。
そして、本殿のうしろには小さな祠が。
本殿を通じて、拝しているわけですが、ちょっとよくわからないです。
ちょっとここも、きれいじゃないけど、修験道なので禊(みぞぎ)の池かなあ?と思ったら放生池と。ああ、そっちですか。放生池での放生会は、仏教の殺生の戒律が最初と聞きました。
この熊野神社のサイトのトップページにこの塔があり、境内地図にものってるから、この塔と鐘楼もコミで、この熊野神社なんだと思います。
ここは、全く別の空気。
八つの尾をもつ狐のお稲荷さんで、いじめに御利益ありとのこと。
公式サイトの参拝順路をみても、こちらに参拝するときは、鳥居をくぐったあと、熊野神社の本殿の前にすすまずに、こちらにまわるようにとありました。
ご挨拶します。
独特のエネルギーがありますが、お稲荷さんのしとっとした感じがあまりないのが面白いです。
強さがあるので、いじめの陰湿なエネルギーに対抗できるのかもしれません。