2kmほどの距離をおいて、吉備津神社と吉備津彦神社が鎮座されています。
違いについて、書いていたら長くなってしまったので、別の記事にしました。「どこが違う問題」「参拝順序問題」や「そもそも、別なの?問題」をお持ちの方は、こちらの記事で。
吉備津彦神社です。
線路の向こうに、鳥居があって神奈備山である中山が右上に見えます。
参道。一宮らしく穏やかな雰囲気。のんびりした、とも言えます。
以前、来たときは吉備津神社との区別がつかず、気がつきませんでしたが、吉備津神社と吉備津彦神社の、吉備津ブラザースの2社は全く、違う波動があります。
吉備津彦神社は、神奈備山である中山のだいたい北の端にある神社で、夏至の日には、御社殿真正面から太陽が昇ることから「朝日の宮」ともいわれてきたそうです。
山に対して、水のバランス。
この先の五色島に環状列石があります。また、この亀島と参道をはさんで、向こう側の神池のなかには、霧島神社があり、亀石神社が水、霧島神社が風の神さまとなっていて風水害を除災し、海上交通の安全を祈願されるそうです。
もともと、海が近かったのです。岡山の神社を参拝していると、今はちょっとした丘や山になっているけれど、以前はここまで海でした、という神社が多くあります。
倉敷の 阿智神社 もそうでした。なので、ちょっと想像してみてください。このあたりは海、その面影を残しているのがこの神池、と。
そして、こちらに限らず、神社を参拝していて古代の海岸線を想像するのも楽しいですよ。
参道、随神門、階段、拝殿をいうカタチも大事。
だんだん、歩いていくうちに神さまに近くなっていくという装置。どこの一宮も、こういった建造物があって、こういった装置をちゃんとつくっているのも一宮らしいのです。
ご祭神は、大吉備津彦命ですが、吉備津神社とはやはり、違います。
ご祭神というより、一宮の雰囲気です。
そして、この夏至の朝日が入る朝日の宮は、神奈備山の中山の北峯のすそにあたり、この北峯は龍王山と呼ばれているそうです。そして、山頂に元宮・奥宮である八大竜王の龍神社と磐座があるとのことでした。
吉備津神社が中山茶臼山古墳、あるいは中山からの霊的な防御ラインのように感じた一方、こちらの吉備津彦神社は元宮へ光りを通す場所のように思います。
吉備津神社については、こちらの記事で。
中山の古墳、遺跡については、吉備の中山を守る会を参照しました。