甲府市役所がそばにあり、信号機に「菅田神社前」とあります。
市役所前の広場もあって、のんびりしているのですが、ここはこの地域の中心だったのだと思います。
でも、誰もいません。すごい静か。
水は流れていませんが、橋は結界、ここから神さまのエリアです。
神門といい、この橋といい、大きな権力に大切にされた神社なのだと思います。
閉扉されていますが、神さまはおられます。
中におられるのは素盞嗚尊(スサノオノミコト)
天神というのは、菅原道真公です。
菅原道真公は、あとからたぶん、火防の神さまとしてここにいらして、名前も天神社になっているのだと思います。
だけど、中身は素戔嗚尊。コワい。
素戔嗚尊は、高天原でと次々と粗暴を行い、姉の天照大神が天の岩屋に隠れてしまった原因をつくった神さま。
パワフルな神さまですが、その後、根の国、あの世、に行くことになります。
力があって、見えない世界を統べる方で、疫病退散の力もあり、縁結びもされるのがスサノオノミコト。
山梨といったら武田信玄公。
拝殿の近くに、これも閉扉されていますが、新羅宮とあります。
石碑には、「武田の始祖新羅三郎を継承する新羅宮」
新羅(しんら)三郎は、近江国の新羅明神(大津三井寺 新羅善神堂)で元服した源義光の事で、その子孫が武田氏となりました。
新羅三郎は、八幡太郎といわれる源義家の弟で源氏につながり、これが甲斐源氏となります。
その後、この新羅三郎のひ孫である信義が、武田八幡宮の前で元服し、武田氏を名乗るようになり、武田信玄、武田勝頼にいたる血統になるのです。武田八幡宮については、こちらの記事で。
武田信玄は、小桜韋威鎧(こざくらがわおどしよろい)という鎧(よろい)を、甲府の鬼門の守りとしたそうです。
授与所は閉まっていましたが、社家に神職は、在宅されていて、ご朱印もいただけました。
でも、誰もこないんだなあ(笑
大騒ぎするようなところではないけれど、神さまはおられるし、武田をめぐる神社としては、ここは参拝するべきところだと思うのです。