あこがれというのはちょっと、違うのかもしれませんが、一度は行ってみたいと思っていたお宮。
とにかく圧倒されて、「よかった~」しか書かなかったらごめんなさい。
鬼の洗濯板、といわれる場所。「約1000万年前から100万年前にかけて堆積した地層」と公式サイトにありましたが、積み重なった時間が目の前にあるのです。
しかも、少ない方の「ひゃくまんねん」でさえ、想像つかない。
「ひゃくねん」とか「ひゃくえん」は、わかるけど。
今は駐車場からはいる方が多いのですが、別の参道があり、今も一部使われています。
そこは、近くの海岸から尼僧が頭にのせて運び上げた石が使われていると聞きました。
明治にはいって神宮を称号されているこのお宮は、その昔はお寺も周囲にたくさんあり、また、修験の地として修行をされた方も多くいらっしゃった場所だったのです。
昔もさらに厳しい場所だったことが思われます。そして参道が山頂の御祭神のお墓に伸びていることがわかります。
山にかこまかれた海に突き出た半島の聖地。海の浄化といえば、ほんわか優しいイメージがありますが、ここは太平洋の荒波に望む断崖です。
諏訪の前宮の前の水眼 の清らかさとはまったく違う。
同じ「H2O」なんだけど。
この日向灘は、いろんなものをこそぎ落とすような力強さがあります。クレンザーみたい。
このあたりなんとなくお寺っぽい。
この砂のかたまった感じの地面が続きますが、ときどき、ぽこっと穴があいていて、そこに座していらした方もおられたのかもしれないと思いました。
いよいよ、ご本殿を望むことができる場所にきました。
波が高いとその昔は危険な場所だったと思いますし、きちんと道が整えられているいまでも、コワい。
そして、実際、こんなに昼間で人の気配があったのですが、コワいと私はどこかで感じていました。
観光地でありながらの、このご神気。
降りました。
真剣に神さまに向き合わなければいけません。