2024年5月26日木星が双子座に移動します。
東京でのホロスコープ。
ソフトのくせでちょっとだけ時間を進ませてあります。
<目次>
幸運の星木星、と言われますが、木星は、広がる星、受ける天体です。
一般には「ラッキーな年」と言われるのですが、ただのラッキーではありません。
むしろ、この1年はラッキーな「成果」となるものはないと思います。なにがラッキーなのか、わからない1年かもしれません。
それは、これから始まる12年のタネをまく1年だからです。
いろいろな事がやってきて、そのなかから、将来にむけて必要なタネを確保しておく1年でもあります。単純に、棚からボタモチのような、ラッキーではないのです。
でも、その増えたチャンスのなかには、将来、花になる、とても重要なタネが混じっています。
大きな花を咲かせて、実をつけるタネなので、数が多いからといって、おろそかにはできないのです。
さらに言うとやってきたものはすべて受けとめて、拡大して、増やしていくのが当たり前なのが木星なのです。
この1年、双子座のエリアでいろんなことがやってきて、増えていきます。
なので、今までは見えてなかった小さなものも膨らませて拡散させるのが木星です。
木星がやってきたのに、ラッキーじゃなかったこともあると思います。
それは、いままで隠していたことが明らかになって、スキャンダルになったり事件になったりするのです。
良いモノも良くないモノも、いろんなモノが、やってきていて、それが膨らんで拡大していくのが木星です。
これは双子座に太陽がある、いわゆる星占いで双子座の方に限ぎりません。
誰もがどこかのハウス(ホロスコープの特定の場所)が双子座であって、そこに木星はやってきています。
その領域をひろげていくのですが、その自覚がないと木星の恵み(とお節介な広がり)はわかりません。
木星が双子座にあった時のことを振り返って参考にしてみたいと思います。
前回、牡牛座に木星があったのは2012年6月12日から2013年6月20日までです。
前年の3月11日に起こった東日本大震災(と前日の中越地震)とそれに引き続く原子力発電所の事故の影響はまだ残っており、全国の原子力発電所の稼働がゼロになりました。
また、菅直人首相が民主党大会で辞任の意向をうけ、2012年12月の衆議院議員選挙で自民党が圧勝しました。
そして、「アベノミクス」が始動を始め、消費税が17年ぶりに5→8%へ変更となりました。
海外では、習近平が最高指導者となりました。
木星が蟹座に移動するあたりでは、スノーデン氏による国家安全保障局の秘密裏に個人の通信情報を収集していたことへの暴露がありました。
前回、双子座に木星が入ったとき(2012年6月12日)のホロスコープです。
魚座に海王星があり、
「みんなのために情報をひろいあげていく」や、
「見えないところでのネットワークの広がり」や、あるいは、
「ネットでの情報の拡散」が象徴されていました。
この天秤座の土星は9月末に蠍座に移動します。
それまでの間は、サインとして双子座の木星と土星がトラインとなっていました。
なので、土星が天秤座にあるときは「それって、直接、相手に言えるの?礼儀としてどうなの?」というブレイキが自然とかかっていました。
そして、土星が天秤座に抜けていくと、木星と海王星のスクエアの配置が残りました。
すると、
上に書いたキイワードがブレイキがかからなくなっていって、
「なんでもまず、ネットを見よう、そこでのトレンドが大事」
「だって、楽しいんだし、だったら、どんどん、広げちゃおう、あるいは、もらっておこう」
という極端な状況が残りました。
牡牛座の着実に、繰り返し から→ 変化にとんだ毎回、違うやりかたで、新しさを求めてへ
実感すること から → 情報として扱えること
きちんと具体的に示すこと から → 伝えることができれば具体的でなくてもいい
自分へのこだわり から → いろんなバリエーションがあっていいし、その場のノリが大事
真実はかわらない から → 生き抜くためなら以前と言うこと、やることはむしろどんどん変える
伝統 から → 流行
という方向に変わっていきます。
①水瓶座の冥王星とトライン(2024年6月3日)
牡牛座に木星があった2023年5月時点では、牡牛座に天王星もあり、冥王星は山羊座にありました。
すると、力のあるものがそれを使ってものやお金を積み重ねていく自然な流れがありました。
冥王星はその後、2023年3月から6月までの間、水瓶座にあったあと、再度、山羊座に戻り、2024年1月に水瓶座に入ります。
もう一度、2024年9月に山羊座にもどったあと、2024年11月に水瓶座に入ったあとは山羊座には戻りません。
なので、2023年、あるいは2024年の前半は土のサインが強い状態でした。
つまり「以前と変わらない」(変わらなくていい)社会的な雰囲気がありました。
このときは、土のサインが強いので、水瓶座に冥王星が入ったといえ、「風の時代」を実感することは少なかったと思います。
しかし、今回、木星が双子座に入ることで「風の時代」を実感するようになります。
また、多様性について水瓶座の冥王星が示してくるのですが、双子座はまだ、個人のサイクルのなかにあるサインなので、社会のなかの多様性については、まだ思い巡らすことは難しいかもしれません。
ただ、自分のなかの「多様性」ってありだよね、というところから始めましょう。
風の時代ってなんだっけ?についてはこちらのの記事で → https://divinus-jp.com/archives/28581
②魚座の海王星とスクエア(ぴったりスクエアではなく、サイン的にスクエアになります)があります。
上に書いたように、海王星と木星のスクエアについては
「みんなのために情報をひろいあげていく」や、
「見えないところでのネットワークの広がり」や、あるいは、
「ネットでの情報の拡散」が象徴されています。
さらに、広がりすぎという事であれば、
「なんでもまず、ネットを見よう、そこでのトレンドが大事」
「だって、楽しいんだし、だったら、どんどん、広げちゃおう、あるいは、引き受けよう」
「生き残るためなら、なんでもします」
ということになりそうです。
ただし、今回は、この魚座に土星があります。双子座の木星は魚座の土星とスクエア(2024年8月20日、12月25日)になります。
なので、
「それって、誰かの気持ちを傷つけているんじゃないの?」
「人として、そこまでいうのってどうかと思う」
「ネットでのルールをきちんと作って、それを守ろう」
「なんでも言っていいわけじゃないし、迷惑をかけてないか、ちょっと気にしないとね」
という問題点をみせつつ、やりすぎのところはダメだしをされつつ。
柔軟宮なので、二者択一、とか、こっちじゃないと絶対ダメ、ではなく、うまく折り合っていくことになると思います。
魚座の土星についてはこちらの記事で →https://divinus-jp.com/archives/65738
また水瓶座の冥王星についてはこちらの記事で → https://divinus-jp.com/archives/72495
③コミュニケーション大事
コミュニケーションが大事な双子座の木星ですが、そのコミュニケーションのあり方も、様々なやり方に増えていくと思います。
社会的な大きさでいうと、マスコミのあり方も変わっていくでしょう。
ネットなのか、地上波なのか
ウェブの記事なのか、従来の媒体なのか、
という二者択一というより、どちらにも問題がありそれぞれの良いところを認めつつ、折り合っていくと思います。
ネットという事でいえば、SNSでのつながり、発信はますます増えていくでしょうし、そのバリエーションも多くなっていくと思います。
X(元ツイッター)なのか、このようなブログなのか、Instagram、TikTokなのか、などの選択肢がありますが、それをどう使っていくのか。
あとでも書きますが、その選択肢のなかでただ、広げていかない。
自分の主軸はどこか、を持っていることで振り回されなくなります。
そのコミュニケーションがバトルや炎上になりやすい傾向も大きくなるでしょう。
そこで大事なのは、相手の話を聞く、とか、話し合って着地点を認める姿勢です。
先に書いたように魚座の土星が示す弱者の切り捨て、自己責任ではなく、思いやることができる姿勢とともに、この風のトラインのなかで欠けている天秤座マターの相手のもつ公平さ、バランス感覚、社交性を取り入れるとスムーズです。
また、社会的には、そういったネットやSNSのプラットフォーム同士の競争も見えてくるでしょう。
さらに、自分のあり方についても書きます。
副業をもつ方も増えることは可能性を広げるという事であれば、前向きな感じなのですが、一方で、生き延びるためにはなんでもやります、ということもあると思います。
どちらがすごい、という事ではなく、どちらの問題点、利点も示しつつ、折り合っていくようになります。
一方、海王星は土星のルール、特に見えにくいルールを溶かし続けています。
社会の良識、枠組みをなんとなく、ないものとしています。
いままであたりまえに通用していた常識がいつの間にか無視されている。
社会としての良識がなんとなくないものになっているのです。
そして、そのうえ、過剰とも言える情報の「海」に私たちは泳いでいるわけです。
そういったなかで、しっかりした目標、指標がないとあっさりとその潮流に流されてしまったり、海にいつの間にか溶けていってしまった古いルールに、いつまでもしがみついてしまうと溺れてしまいます。
つまり、情報の取捨選択ができる自分のルールをしっかり持つ、というのがこの双子座の木星の隠れたテーマではないでしょうか。それは、柔軟宮の多様なあり方ではなく、ずっと同じ軸を持ち続けるという水瓶座の冥王星がある、不動宮の強さです。
さらに、柔軟宮のいつまでも、決着のつなかい部分では、優先順位を決めることとも大事になってくるのです。
また、このなんとなくこのままでいいよね、みんなと同じだからいいよね、という魚座の海王星が、社会的な弱者に具体的な対策をたてるという土星を溶かしていくとしたら、恐ろしい流れです。
(魚座の土星については↑にもリンクをつけていますが、こちらです → https://divinus-jp.com/archives/65738 )
そしてそれが個人のことでいうと、傷ついているのにそこかれ目をそらしている、あるいはギャンブルやアルコールなどの依存の問題となると、そこから現実逃避しているとも読めます。
どんなに自分が傷ついていたのかを忘れがち。
どうぞ、認めてください。あなたのせいではない。ほめて、癒してください。
あなたは、「まだマシ」とか思わないで。涙をがまんしなくていい
自分は被害者だ、改善すべき引き受けるべきは社会なり相手であって、自分にはなんの落ち度もないんだ、というところから目をそらしてしまいがちなのです。
カンタンにみると、双子座の木星がご自身のホロスコープの何ハウスにあるか、をみてみましょう。
そこについて、いろいろ調べて、やってみる。失敗しても、データとして受け取って、あまり反省しない(笑 どんどん変えていくことをためららないという方向がやりやすい。でも魚座の土星の示すルールには対応しよう、がやりやすい方向です。
もちろん基本は、ネイタルチャートにあります。
そこを読まずに、双子座の木星だけみても意味がありません。
そして、結果を出していくのは、土星のあるハウスです。
ちょっと苦手かもしれませんが、ここもお忘れなく。
無料のホロスコープの出し方は、こちらの記事にあります →https://divinus-jp.com/archives/31771
チャートは、MyAstroChart さんで作りました。
軽やかに変わっていくことを楽しむ、そんな双子座の木星の1年になりますように。
もし、わからなければこちらで↓ お待ちしております。
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ここに書いた事は、全体の雰囲気です。「私はどうなの?」も、こちらからどうぞ。