長野の諏訪には諏訪大社という神社があります。
この諏訪大社は、前宮、本宮、春宮、秋宮という4つのお宮の総称です。それをまとめて諏訪大社と呼んでいます。
何度行っても諏訪大社はすばらしいと思うのです。
でも、何回も行っても、なんとも「洗練されていない」不思議な魅力があります。
そして、御祭神もなんだか、よくわからなくて、お宮で手をあわせながら自分はどなたを、あるいは何に向かっているのだろうと思うのです。
もちろん、諏訪大社には御祭神が書いておられるのですが、実際、おまいりすると「ちょっと違うんじゃないの?」と思うことがあるのです。
例えば、この本にでてくる神長官守矢資料館では、諏訪大社の上社の重要なおまつりである御頭祭の様子が再現されているのですが、この展示では串刺しのうさぎが展示されています。こちらの記事で。
ソレって、日本の神社神道の神さまのおまつりではあまり、というか、全く見たことはないです。
その「自分はどなたを、あるいは何に向かってお祈りしているんだろう」について、ちょっと教えてくれるのが、この「諏訪の神さまが気になるの」という本。
書いておられる北沢房子さんは、もともと出版社に勤務されていて今は、ナレーターやMCなどもされています。
なので、基本、「シロート」さんなので、視点が私寄りで低めに設定されていて優しい。
諏訪大社については、もちろん、いろいろな先達が研究をされていて、論文も書いておられるので、「ここと違う」とか「それはここにある」というお声もあるかもしれません。
でも、いいのです。
私の手をとって、諏訪の神さまのもとへ、あるいはそういった諏訪研究のもとへ誘ってくれるのが、北沢房子さんの本だと思うのです。
「ふさこ」さんが、「編」さんを誘って歩いていくように見えます。この「編」さんは、この本の編集者さんなのだと思うのですが、これは私であり、この本をお読みになる方だと思うのです。
諏訪大社については、このブログでもたくさん記事を書いています。よろしければ、ご覧ください。この 諏訪大社 前宮 2018年 冬至 の記事あたりから、どうぞ。
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