この地方である葉山の総鎮守さま。
海に向かう神さまといっても、その土地その土地でまったく違っています。
海の近くにいるはずですけれど、見きれないせいか近くに来るまで海っぽい感じがありませんでした。
でも参道は砂で、神社の隣が川の河口なのですが、波が入ってきています。
この隣には海水浴場の砂浜が広がっているのですが、そこから神社へこの橋がかかっています。
海で禊ぎ(みそぎ)をして罪、穢れ(けがれ)を祓ってお参りするのが本来なのだと思います。
ご祭神は、大山祗命(おおやまつみのみこと) 事代主命(ことしろぬしのみこと)
海の神社なのに、山の神さまと、大国主命(おおくにぬしのみこと)のお子神さま。
海の神さまじゃないんだと思いました。
そして、この拝殿の奥、というか先は海なのですが、さらにその向こうまでずっと気持ちが遠くにまでいくようです。
爽快感というか、ビューッと気持ちが飛んでいくような。
ご本殿に神さまがおられるんだと思うのですけど、さらに向こう。
海に近い神社で、水の神さまが本殿じゃなく、境内社でおられる。
ご祭神は、天御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)
安産の神さまとして御利益があるそうです。
咳がとまらない方、喉をつかうという方に御利益があるそう。
お稲荷さんの世話好きの感じがあります。
これはいいなあ。
かつては、岩礁でつながっていたそうです。あそこまで行って富士山を拝していたのかな。
ご祭神の大山祗命(おおやまつみのみこと)の山はこの富士山。
ここは海の近くにある神社なんだけど、山の神さまがおられるのは富士山の神社だからなのですね。
山王神社、日吉神社も山の神さまです。
気持ちと視線は海の向こうの富士山や江ノ島、あるいはトンビの飛ぶ空に伸びていくので、キュッと縮んだ心と身体が伸びていきます。
鵜戸神宮のような修行の場の雰囲気が残っていたり、大洗神社のような海からお越しになる神さまを感じる神社もあるけれど、ここは富士山を拝する海の神社です。
公式サイトにはドローンで撮影された動画が美しいです。
森戸神社 (森戸大明神)