2019年12月に木星が山羊座に移動すると、山羊座に木星、土星、冥王星が集合することになります。
この集まり(コンジャンクション)については、別に記事を書いているのですが、過去、どうだったか検証することにしました。
木星と冥王星については、こちらの記事で。
土星と冥王星については、こちらの記事で。
木星と土星のコンジャンクションは、グレートコンジャンクションといわれ約20年に一度起こりますが、今回の特徴は
2.グレートコンジャンクションがおこるエレメントが、土から風へ変わっていくグレートミューテーションであること。こちらの記事で。 →200年単位の節目
3.天体の集合が起こるのが、とても短期間でおこること。こちらの記事で。 →前回は1140年代なので900年前。
さらに、この記事では、
4.山羊座で土星、冥王星の集合に太陽もからんでいること
5.山羊座での天体の集合にノード軸も関わってくること
を調べました。
4.山羊座での土星、冥王星、太陽の集合の前回は紀元前689年。似たような現象としては、直近は1517年~1520年にかけてと、1281年から1286年にかけてなので少なくとも700年ぶり。
5.2019年の夏に同じようなところで食がおこっていて、2021年1月にも起こるので、予習は2019年夏、復習は2021年冬。
土星と冥王星だけなら、「なんか遠くで大きな流れが変わってるみたい、会社とか国は大変そうだけど、とりあえず、自分の会社に行かなきゃ」なのですが、
ここに太陽がからんでくると、じゃあ、「自分の会社行かなきゃ」の会社に行っていいの?という切実な問題におりてくると思うのです。
さらに、この山羊座(あるいは向かい側の蟹座)で日食、月食がおこりやすいノード軸が通っています。
ノード軸とはこの世のみんなの関心の向かう先、あるいは向いてしまうところを示しています。
特に日食は、一瞬だけこの世の外側(あるいは内側)に門が開くような時。
ノード軸がからんでいるということは、まったく別の、外側からの力を引っ張り込んで社会的は変化があるということです。
さらにこの時、太陽という個人として実感のある天体が関係するのですから、社会や国はたいへんそうだけど、個人にも節目であると思います。
この太陽に近くなる天体の配置は、まず太陽に向かうときにその天体が「焼き切れる」といわれます。そこでは、本来の動きができないとされますが、太陽にほぼ重なるような状態では、むしろ太陽の座を自分のものとするように逆転してパワフルに振る舞い、その後太陽から遠ざかると事態はよくなっていく、とされます。
天体の速さからして、今回はまず、土星に太陽が近づき、その後、土星を抜いて冥王星に近づくという動きです。
太陽が土星と冥王星の橋渡しをしているようにも見えます。
調べた限りでは、今回のように山羊座で、このギリギリ太陽に近い土星と冥王星の山羊座での配置があるのは、紀元前でした。(Aの689年)
このときは2020年とよく似ているのですが、残っている史実が少なく検証できません。
ヨーロッパでは青銅器から鉄の時代へ。
ギリシャ・オリエント文明のころ、中国では春秋時代。
そのあと、「最近」では、太陽が土星と冥王星を橋渡ししてく動きは、1518年と1284年にありました。
Bの1518年の土星、冥王星が合の時は、太陽はすでに山羊座の最後のあたりに進んでいます。
このときは、1517年12月末に土星、及び冥王星と太陽が山羊座1度でコンジャンクションを起こしてから、最終的には1520年の土星と太陽の山羊座24度のコンジャンクションで一連の山羊座イベントが終了します。
話がさらにメンドくさくなるのですが、この年、金星の日面通過も起こっています。
日本では1467年の応仁の乱から始まる戦国時代。ヨーロッパでは宗教改革が始まり、マゼランが世界周航に出発しています。
私は、その前のDの1284年の方が、太陽が木星に近づいていくあたりが今回の状況に似ていると思います。
Dの時は、太陽と冥王星のコンジャンクションが山羊座で起こった2018年を最初のイベントとして、最後に1286年に山羊座の最後に太陽と土星がコンジャンクションを起こすまでの5年くらいです。
1281年に弘安の役といわれる元寇がありました。
1284年は北条貞時が鎌倉幕府の執権となっています。この方は、1297年に借金チャラ命令の永仁の徳政令をだしています。(借金チャラ命令といっても「ラッキー」で終わるわけではないのです)
また、ハメルーンの笛吹きはこの年のできごととされています。
なので、20年、200年、あるいは700年ぶりの社会的節目、というのが結論。
で、そこに太陽という自分の天体がかかわっているのですが、自分はどうなるの?という事だとおもうのです。
それには、この山羊座の大集合が自分のチャートのどの場所で起こるか、ということに焦点をあてること。
もちろん、その前に自分の出生のホロスコープをきちんと読む事は必要。
こちらの記事で、私は自分のどこに焦点があたっているのかを検証する表をつくってみました。こちらの記事で。
そして、月も大事(こちらへ続きます)
で、「私はどうなの?」は、鑑定のご案内から、どうぞ。